適切な処分方法でパソコンを処分しないと起こるリスク
パソコンの寿命は、一般的に5年程度とよく言われます。
壊れたパソコンを買い替えて、古いパソコンを処分しようとする時、処分方法には注意が必要です。
パソコンに内蔵されているハードディスクやSSDなどの記憶装置には、大量のデータが保存されています。適切に処分しないと、個人情報や機密情報が漏洩してしまうリスクがあります。
ここ数年で、リモートワークやテレワークが進み、私物のパソコンを仕事のやり取りで使うケースも増えてきました。安易に処分して、会社の重要な情報が洩れてしまったら、取り返しがつきませんよね。
また、パソコンの部品の中には、再利用する価値の高い原材料が多く使われています。
パソコン内データの抹消・処分方法
では、パソコン内に保存されているデータを確実に抹消してから処分するには、具体的にどのようにすれば良いのでしょうか。
ファイルを削除して、ごみ箱を空にするだけでは、完全に消去したことにはなりません。
見た目上は消えたようになっていますが、復元ソフトなどを使えば、削除したはずのデータが閲覧できてしまうのです。
ここからは、ぜひ知っておきたい、パソコン内のデータを完全に抹消・処分する方法について解説します。
データ抹消ソフトを使用する
パソコン内に保存されているデータを完全に消去するには、専用のデータ抹消ソフトを使うのが確実です。
対応しているOSや機能によって様々なタイプが3,000円~5,000円程度で販売されています。
初心者は、丸ごと消去するタイプを選ぶのが簡単でおすすめです。
HDDを物理的に破壊する
力技でお金をかけない処分方法としては、ハードディスクをハンマーなどで叩き壊すという、物理的な方法があります。
ただ、この方法ではいくら外側だけを破壊しても、肝心の内部の記録媒体の部分が無傷で、データを消去できていないという場合があるため要注意です。
不要になったパソコンの処分方法5選
壊れたパソコンを処分する際、一般ごみとして出すことはできません。
ここからは、不要になったパソコンを捨てる時の5つの処分方法についてお伝えします。
①自治体が設置している回収ボックスに入れる
2013年から「小型家電リサイクル法」が施行されたことによって、全国の各自治体ではパソコンや付属品の回収ボックスが設置されています。
回収されたパソコンは自治体が処分してくれるので、そのまま中古品として市場に出回ることはありません。
②フリマアプリやネットオークションに出品
パソコンの状態が良い場合、フリマアプリやネットオークションに出品すれば、高く売れる可能性があります。
ただし、買い手がどんな人なのかはわかりません。
データが完全に抹消できている状態だと確信を持てなければ、復元ソフトを使ってデータを復元されるなど、悪用されてしまうリスクも考えられます。
③パソコン買取専門店で買い取ってもらう
パソコンがまだ使える状態であれば、パソコン買取専門店に買い取ってもらうという方法もあります。
専門店なので、中古パソコンとして販売する前には、データを完全に消去してくれるところがほとんどです。
自分でするのが面倒な人には便利で安心ですが、ビックリするほど安い値段でしか買ってもらえないこともあります。買取金額には期待しない方が良いでしょう。
④パソコンメーカーに回収してもらう
パソコン本体に「PCリサイクルマーク」というシールは貼られていますか?
このシールが貼ってあるパソコンであれば、メーカーが無料で回収してくれます。
もし、シールがない場合は有償での処分となり、費用は3,000円かかります。
各メーカーの問い合わせ先は、一般社団法人パソコン3R推進協会のサイト内にあるリンクを参照すると出てきます。
⑤不用品回収業者に回収してもらう
自分でパソコンを処分するのは面倒くさい、電子機器には疎いから正しく処分できるか不安といった人は、不用品回収業者にパソコンを回収してもらうのがおすすめです。
パソコン内のデータの完全消去も含めて、適切に対応してくれます。
自宅まで回収に来てくれるので、自分で持ち込みする手間がいりません。
また、自治体やパソコンメーカーよりも受付時間が長く、土日祝日や深夜・早朝にも対応してもらえるのがありがたいですね。
まとめ
パソコンはとても便利なアイテムですが、処分方法を誤ると情報漏洩や法令違反という大きなリスクに繋がってしまいます。
今回は、パソコンを正しく安全に処分するために知っておきたい、5つの処分方法とデータの消去方法について解説しました。パソコンの買い替えや処分を考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。